在沖米軍基地の中で普天間飛行場の面積比はわずか2%です。それを辺野古へ移したところで沖縄が押し付けられている負担は変わりません。
政府はこう説明しています。普天間を辺野古へ移転し、海兵隊18,000人のうち約9,000人をグアムやオーストラリアへ移転する。米空軍嘉手納飛行場よりも南にある海兵隊基地も大幅に整理統合するため、基地負担は格段に軽減される。確かに人口が集中する嘉手納以南から基地がなくなると景色は一変し、開発が進むでしょう。しかし「負担」をどう測るかです。
沖縄の中だけで基地を動かしてみても、日本全国に占める米軍集中の割合は変わりません。引き続き訓練による騒音や事件事故の被害はなくならないでしょう。嘉手納飛行場では毎日環境基準を超える爆音が鳴り響いています。「普天間の危険除去だ。辺野古には絶滅危惧種のジュゴンが生息するが心配することはない。それが嫌なら普天間はそのままだ。反対するなら沖縄が代替案を出せ」。これが政府の負担軽減策です。(屋良)
この検証へのリンク:http://okidemaproject.blogspot.jp/2016/03/1-4.html