2016年3月31日木曜日

2-3 海兵隊は殴り込み部隊だから沖縄に駐留させる必要がある。 ???

 「殴り込み」は遠い過去の記憶です。海兵隊の実態はそんな強烈キャラではありません。1950年の朝鮮戦争で有名な仁川上陸作戦に成功したのが「殴り込み」の最後の「勇姿」なのです。海兵隊は米軍総兵力130万人の中で最小の18万人(2016年1月31日現在、米国防総省統計)。沖縄には1万8,000人しかいません。組織的には海軍の下部部隊で、予算も海軍から分配されます。世界は陸海空しかないので、海兵隊が活躍する場所は海から陸に上がる限定的な領域です。自らを両生類部隊と呼びます。アメリカの独立戦争では海軍の船に乗り、敵艦船との接近戦でマストから弾込め式銃で狙撃し、あるいは夜陰に紛れて手漕ぎボートで敵陣に潜入し武器庫や食料庫に火を放つ奇襲を得意としました。そこから強襲上陸をする「殴り込み部隊」と言われるようになりました。ただ仁川上陸以降の冷戦期にはほとんど出番がなく、不要論、解体論が付きまといます。「だから沖縄」はこじつけです。(屋良)

この検証へのリンク:http://okidemaproject.blogspot.jp/2016/03/2-3.html