2016年3月31日木曜日

3-7 安全保障環境が厳しくなっている。だから沖縄の米軍基地は必要だ。 ???

 安全保障は英語でSecurity。ラテン語のSe (without) とCura (care) の合成です。ケアーすることがない、つまり心配事がない状態を意味します。一般的に日本では仮想敵との軍事対立に備えることが安全保障だと考えれられていますが、それは「国防」です。安全保障を確立するには、敵をなくすこと、敵対国であっても関係改善を図っていくことが大事です。万が一に備える国防と安全保障は重なる部分があるにせよ、決してイコールではありません。

 防衛大学の教科書「安全保障学入門」。目次をみると、第1章「安全保障の概念」の第1項は「普遍的概念の欠如」とあります。安保を語る人の世界観や価値観によって考え方が千差万別で、万人が受け入れる解釈は存在しないということです。

 在沖米軍最大の海兵隊は中国軍を含めた多国間共同訓練を定期的に実施しています。災害救援、人道支援活動の国際協力関係を構築しようと米中ともに積極的に取り組んでいます。これが安全保障です。日本人の安保観はおかしくないですか。(屋良)

この検証へのリンク:http://okidemaproject.blogspot.jp/2016/03/3-7.html