森本敏元防衛大臣は記者会見(2012年12月)で、「海兵隊は1万人ほどまとめてMAGTFの機能を維持すれば、日本の西半分ならどこでもいい。軍事的にはそうなる」と証言しました。MAGTFは海兵空陸機動展開部隊のことで、地上部隊と航空部隊の統合チームのことです。この意味は「空陸一体なので分散できない」のだが、空陸の機能をセットにして日本本土へ移転することは可能だということです。鳩山由起夫元首相が「普天間は最低でも県外」と主張してつまずいたのは、海兵隊の機能を知らなかったためです。すべて空陸部隊セットで移転すればいい、という単純なことなのです。一般に西日本の境目では、例えばNTTであれば富山、岐阜、愛知、静岡です。実に広い範囲で海兵隊は移転可能なのです。森本元大臣は会見で、セット移転ができないのは「政治的な理由」だと説明しました。端的に言えば、米軍が「おらが村」にやってくることをみんな嫌がっているだけのことです。(屋良)
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